【国家鯖】サービス終了のお知らせ及びNEarth鯖について
日頃よりNekozouneko Serverをご利用いただき誠にありがとうございます。
この度、国家鯖のサービスを終了させていただく運びとなりました。
これまで厚くご愛顧いただきましたご利用の皆様には、大変残念な結果となり誠に申し訳ございません。
具体的な終了日につきましては、Discordを用いたアンケートで決定する予定です。
このブログページでは、今後について及びその経緯、再発防止策につきまして、利用者の皆様にご納得いただけるようご説明させていただきます。
これまでの流れ
① mcMMOによる鉱石増殖バグの発生
令和7年2月、mcMMOにより鉱石が容易に増殖できるバグが発覚いたしました。
後に売却履歴から増殖したと推定されるアイテムの売却金額を算出した結果、合計3億3966万6810円ものお金が利用者の皆様に渡っていることが発覚いたしました。
一部回収を試みましたが、その追跡をすべて行うことは難しく、結果としてお金の全リセットを実施いたしました。
しかし、増殖されたアイテムやブロックについては、現在も流通したままとなっております。
この増殖バグは、公式が半年以上前に修正パッチを発行していたものの、当時国家鯖には適用されておりませんでした。
バグが発覚した後、直ちに修正パッチを適用してバグの対策を行ったほか、定期メンテナンスの取り入れにより常にあらゆる修正パッチを適用し、最新な状態を保つことで再発防止策といたしました。
② 不正ツールによりシード値の流出
令和7年3月、構造物や地形情報からシード値を算出する不正なツールが使用されたことが発覚いたしました。
マインクラフトバージョン19w36a(1.15の早期アクセス版)からの仕様変更により、サーバーはシード値の先頭8ビット(3桁まで)をクライアントに送信するようになりました。また、構造物が非常に多くなった影響を受け、そのパターンからシード値の推測が非常に容易になりました。
また、チャット内にてシード値を含む発言があり、調査をしたところシード値の特定に特化した不正ツールの使用痕跡があり、発覚に至りました。
すでに生成されているワールドには取れる対策がありませんでした。
しかし、下記の2つの再発防止策を立て、実際に行ったテストにより不正ツールの使用ができないことを確認いたしました。
- 送信する先頭8ビットをランダムな値に強制的に書き換えるシステムを導入
バージョン19w36aから、クライアントにシード値の情報を与えることで計算量が非常に削減できてしまう問題があります。
しかし、この情報は通常プレイには影響がないものであるため、ランダムな値に書き換えてクライアントに送信するようなシステムを導入いたしました。
これにより、クライアントは計算量が膨大となり、事実上この方法では特定が不可能ということを実現いたしました。 - 構造物ごとにシード値を設ける
構造物の配置から特定する手段もあるようです。
これは、生成する構造物ごとにシード値を設けることで、ワールド自体のシード値をそこから推測できないよう対策いたしました。
③ スポナーの不正入手
令和7年8月、複数の利用者によるスポナーの不正入手が発覚いたしました。
現在Jobsという仕事をしてお金を稼ぐプラグインの役職の1つ「ハンター」では、敵モブを倒すことによってお金を稼ぐことができるようになっております。
スケルトンスポナーを使用した高効率な手法が発見されると、スケルトンスポナーの需要はさらに高騰したと推測されます。
その需要の高騰に対する供給が小さい影響を受け、多くの方がX-Ray(地下の透過MOD)や②のシード値を不正に利用して、スポナーを回収するという事態に至りました。
これにより、①でお金をリセットした意味はなくなり、不正を行ったプレイヤーがお金を高い効率で稼ぎやすくなりました。
X-Rayは全鯖において対策するシステムが導入されておりましたが、鉱石のみが対象でありスポナーは対象外となっておりました。
不正の発覚後は、速やかにスポナーも対策ができるシステムを新たに導入し、再発防止策の1つとしております。
結果として
先述の3つの経緯により、アイテムのインフレ及びお金のインフレが続き、初めて参加する方及び既に利用されている方々には、大変不公平で遊びにくい状況が続いております。
また、この状態となった現国家鯖は、バランスの調整や要素の追加がより一層困難を極めており、これ以上なるアップデートやバージョンアップ等の対応が難しいと判断いたしました。
現国家鯖の今後
国家鯖はNekozouneko Serverの中でも一番長く生き続けているサーバーです。
しかしながら、このような状態となると初めて参加する方の参加維持率は非常に低くなる傾向があり、1マインクラフトサーバーとしての存続の危機に直面している関係から、完全にサービスを終了させていただく判断となりました。
改めて、今までご利用いただきました皆様には大変ご不便おかけいたしますことをお詫び申し上げます。
新たなサービスの開始
これまでの流れを拝見いただければ分かる通り、3つの"利用者による"不正が行われております。
現在もその方々による被害は続いており、厳正な対応及びプロバイダーのご協力得た対応も進めております。
しかし、ここで現国家鯖をリセットするとなれば、不正を行ったプレイヤーの思うツボにハマります。
そのツボにハマったままの運営ではないという節目として、新たなサーバー「NEarth鯖」を設立いたします。
これまでの不正を受けて学び得た再発防止を特に隅々まで取り入れ、
不正を「させない」「されない」サーバーの実現を目指します。
また、より現国家鯖に比べて設計段階から、このサービス終了の悔しさも飛ばす要素をリリースいたします。
※なお、現国家鯖からのデータ移行は一切ありません。
NEarth鯖について
NEarth鯖には以下の特徴があります。
- 日本鯖史上初、1:326スケールの巨大地球再現マップを採用!
多くの地球再現マップを採用したサーバーは、大体1:500に留まります。
NEarth鯖では、Nekozouneko Serverの大人数の良さを活かし、大規模なMMOを実現します。 - ライフ鯖に続く軽量設計でラグの心配なし!
大規模なマップを一定間隔で区切り、各地で処理を分ける分散技術により、リアルタイムで大人数が遊んでも快適です。 - 時代はLands!戦争を標準搭載、統合版にも対応!
有料プラグインLandsを使用して、Townyにはない充実した経済や戦争などの国家要素が楽しめます!
NEarth鯖における再発防止策
- X-Ray対策の強化
従来は対応していなかったスポナーその他のタイルエンティティもX-Rayの対策を行うことで、直接的な対策を実施します。 - 不正の動機を減らす
今までの流れ③のスポナー不正入手では、スポナーの需要に対して供給が間に合わず、利用者の皆様が最終的に不正に走るという動機がありました。
設計段階からある程度バランスの調整をするほか、後に掲げる監視体制の強化を利用し、調整を日々続けてまいりたいと思います。 - 監視体制の強化
全体的にバグの不正利用に関しては、その周囲の利用者も利害関係にあることから、運営へのバグ報告が非常に遅れる傾向があります。現にスポナー不正入手は、数ヶ月単位で報告は一切ありませんでした。
新たにNMetricsという全プレイヤーの全行動を可視化し、経済の動向を把握・予測することができる、また、不審な挙動があった際には、運営にアラートを自動送信する機能を持った独自監視プラグインを導入することで、被害の拡大を可能な限り防ぎます。 - コミュニティの力で対策する
Nekozouneko Serverはコミュニティの一種であると位置付けております。
そのため、Nekozouneko Serverは皆様のものでもあります。
サーバーを長期的に維持し、建設的な向上を目指す意識を利用者一人ひとりにご協力いただくことで、コミュニティ全体として不正を許さないという取り組みにも注力しまいりたいと考えております。
最後に
大変長く続いた国家鯖ですが、このような円滑な終了を迎えられなかったことは非常に残念に思います。
しかし、Nekozouneko Serverに対して寄り添ってくださる方がいらっしゃるため、後継という位置付けになるNEarth鯖のリリースも進めることができました。
今後ともNekozouneko Serverを何卒よろしくお願い申し上げます。
